バンドやピアノソロ、ピアノ伴奏の耳コピをするとき、
分からないない部分、聞き取れない部分があって困ったことがありませんか?
耳コピは完璧に採らなくて良いんですよ!
実は聞き取れない部分はその人のオリジナルに出来るチャンスです!
耳コピのやり方
まずは耳コピをするところから考えてみたいと思います。
ところで「デッサン」ってご存知ですか。
そうそう。
鉛筆で絵を描く、あのデッサンです。
僕自身は絵を描かないのですがデザイナーの知人からデッサンを描くポイントを聞いた事があって。
それが耳コピをするという行為と似ているなあ、と。
ポイントはこうです。
目を細めて書きたい物体の光と影の部分を見つける。
影の部分を鉛筆で描いていく。
最初は大きく捉えて、だんだんと細部を描いていく。
このデッサンの仕方は、そのまま耳コピに当てはまるんですよ。
光と影の部分は何かというと、ざっと聞いて聞こえてくる部分ですね。
例えば
・イントロがあってAメロ、Bメロがきてサビがあってソロがあるというような構成。
・聞き取りたい和音の一番下の音。バンドの音源だとベースの音ですね。
・聞き取りたい和音の一番上の音。メロディですね。伴奏だと弾いている一番上の音です。
この3つはざっと聞いて聞こえてくる部分ではないでしょうか?
ここまでで全部聞き取れていなくても大丈夫ですよ!
聞き取れない部分は空白にしておきましょう。
その次に細部を見ていきましょう。
和音の中身は何の音か聞いていきます。コード記号(和音記号)が分かったら書いていきましょう。
リズムで特徴的なもの(キメの部分)を書いていきましょう。
ここでも全部聞き取れていなくても大丈夫です。
聞き取れない部分は空白にしておきましょう。
空白をオリジナルに!
「空白を何とかして埋める」
実はこれがオリジナルであることに繋がっていくんですね。
どう何とかして埋めるか?
空白はもう聞いても分からないので自分で考えていく作業になります。
その1
楽譜やネットで曲のコードを探す。
その2
難しく聞こえるところは自分がわかる範囲に優しく変換する。(コードやリズムなど)
その3
好きな、あるいは知っているコードや音を当てはめてみる。
ネット、楽譜、セオリーで仕入れた知識を試してみる。
その4
1〜3で埋めれなかったら、迷わず人に聞きましょう。
意外にこれは大事です。
一緒に組んでいるバンド仲間、習っている先生、音楽に詳しい友達、に聞いて何とか埋めてみてください。
耳コピしている音楽とは違う、耳コピできなかった部分を何とか自分で埋めた音、それがオリジナルなんですね。
何とか自分で埋めた音がいい感じだなあ、ぴったりだなあと思ったら、やった!自分の音が見つかった!と喜んでくださいね(笑)
具体例
The Beatles のCome Together を Rai Thistlethwayte がカバーしたものです。
むちゃくちゃかっこいいですね!
ボーカルの入った最初の部分ざっと聞いて聞こえる部分だけを譜面にしました。
空白を自分なりに埋めてみました。
もう一度言います。
耳コピができないはオリジナルであるチャンスなんですよ!!!
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